皆さんこんにちは!
スズキ・クロスビーの排気量は1Lと小さいけれどエンジンの馬力や加速性能は大丈夫なのでしょうか?
答えは…「大丈夫!」です。
クロスビーは1.5LのNAエンジン相当の馬力・パワーを持っていると言われています。
加速性能についてはそれ以上かもしれません。
クロスビーが1リッターの小型エンジンなのに、なぜ十分な馬力とトルク・そして加速性能を備えているのかじっくりとご説明いたします!
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スズキ・クロスビー(XBEE)のエンジンスペック
スズキ・クロスビーは全車・全グレードに排気量1Lの『直列3気筒直噴ターボエンジン』を搭載しています。
どのグレードでも全く同じエンジンです。
しかし、なんだか難しそうな名前のエンジンですね。
これらの意味についてこれからお伝えします!
クロスビーのエンジンスペック
まずは、なにわともあれエンジンスペックからご覧ください。
- 型式
K10C型
- 種類
水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボ
- 弁機構
DOHC12バルブVVT
- 内径×行程(mm)
73.0×79.4
- 総排気量(L)
0.996
- 圧縮比
10.0
- 燃料供給装置
EPI(電子制御燃料噴射装置)
- 最高出力(kW/rpm)
73<99PS>/5,500
- 最大トルク(N・m/rpm)
150<15.3kg・m>/1,700-4,000
- 燃料タンク容量(L)
2WD:32
4WD:30 - 使用燃料
無鉛レギュラーガソリン
冒頭でもクロスビーは1Lの排気量だと伝えましたが、正確には996ccです。
同じエンジンを全車に搭載しています。
燃料タンクだけが2WDと4WDで異なり、2WDで32L、4WDで30Lのタンク容量です。
思ったより少ないですね。
クロスビーのガソリンタンク容量は30L!?実燃費と航続距離は?
しかし、馬力は約100馬力(99PS)あります!
とても1Lエンジンとは思えない馬力なんですね。
トルクも15.3kg・mで、これも不足ないスペックです。
クロスビーが『直列3気筒直噴ターボエンジン』だから成せるワザなのです。
スペックがとりあえずわかったところで、次からいよいよ本題の 『直列3気筒直噴ターボエンジン』についてご説明いたします。
クロスビーの直列3気筒エンジン
エンジンはシリンダーへガソリンと空気を注入し燃焼(爆発)させて力を得る装置のことです。
直列エンジンとは、その名の通りシリンダーを直列に並べたエンジンで直列4気筒エンジンが主流です。
略称としてはI4とかL4とか直4とか用いられます。
6気筒を超える多気筒エンジンになるとV型エンジンが主流ですね。
V8とかV10とかです。
そして、クロスビーは直列3気筒エンジンです。
直列3気筒エンジンと直列4気筒エンジンを比較して挙げられるメリット・デメリットは以下の点となります。
メリット
- 低回転域でも高いトルクが得られる
⇒1回の爆発(排気量)が大きいためです - 低燃費
⇒低回転域で強いトルクを得られるので、ストップ・スタートで頻繁に行う街乗りでは燃費が良くなります - 製造費が安い
⇒エンジンそのものがコンパクトになるためです
デメリット
- 高回転域でのハイパワーは望めない
⇒ピストン単体が重くなるためです - 振動が大きい
⇒1回の爆発(排気量)が大きいためです
つまり…
低回転域で高トルクが得られるので、燃費向上や加速には強いがトレードオフとして高回転域での馬力が望めない欠点がある
ということです。
この欠点を解消するために、次にご紹介するターボ(直噴エンジン+ダウンサイジングターボ)を用いるのです。
クロスビーのダウンサイジングターボエンジン
ターボとは「ターボ」は「ターボチャージャー」の略語で「過給機」とも呼ばれています。
「ターボ」はエンジンのシリンダーに空気を強制的に送る装置です。
どのように空気を強制的にエンジンのシリンダーに送るかといいますと…
車のエンジンはガソリンを燃焼させて出た排気ガスをマフラーから排出しますよね。
排気ガスを排出する前に、羽根(タービン)に送りコンプレッサーが回ることで空気を圧縮してエンジンに送るのです。
ちなみに、この羽根(タービン)は1分間で20万回以上の超高速回転!
そして…
エンジンへ送る空気の量が増えるとより大きな燃焼をすることができるので、排気量以上のパワーを出すことが出来るのです!
直噴エンジンとは
エンジンはシリンダーをガソリンと空気を注入し燃焼させますが、効率良く燃焼させる比率は
1(ガソリン):14.7(空気)
です。
これより濃くても薄くてもダメ!
従来のエンジンは、燃焼室手前で、吸入空気と混合(噴射)して、「混合気」として吸気バルブから燃焼室に入っていくのですが、
直噴エンジンは、空気の分量に合わせたガソリンを直接シリンダーの中に噴射します。
直接噴射するから、「直噴エンジン!」めっちゃシンプルですね。
ダウンサイジングターボとは
直噴ターボとも良く言われますが、ターボで圧縮した空気も含めてガソリンを直接シリンダーに噴射することで小さな軽いエンジンでも大型排気量と同等の力を生み出せるのでこの表現が良く使われます。
これをダウンサイジングターボといいます。
直噴エンジンは、各メーカでは殆どターボと組み合わせてパッケージングして販売しています。
通常のターボは、高回転域で馬力を得るために用いますが、
ダウンサイジングターボは、直噴エンジンと併用することでエンジンの小型化・軽量化し燃費向上し排気量以上の馬力を得るために用います。
クロスビーもターボもこのダウンサイジングターボに該当します。
近年はこのダウンサイジングターボが1.0~1.5Lのコンパクトカーに盛んに採用される傾向にあります。
燃費はやはり、お金に直結しますから超重要ですよね。
余談ですが、2018/11月現在では
ガソリンも全国平均でレギュラーのリッターが153円と驚くべき高値になっています。
50Lの満タンで7650円です。高いっすよね。
ターボを搭載すると馬力が上がる一方、燃費効率が悪くなる傾向があるのですがこれを直噴エンジンで補うのです。
クロスビーの場合、更に3気筒エンジンですので更にエンジンのダウンサイジング化(=燃費向上)を行っているわけです。
ダウンサイジングターボを要約しますと…
・ターボの力で、小排気量でもパワフルな走りを楽しむ
・直噴エンジンで、燃費向上で家計に優しい
という、いいトコ取りのシステムなのです。
このように、直噴エンジンと3気筒エンジンはターボは非常相性が良く、
クロスビーの排気量は1Lですが、1.5LのNAエンジンと同等のパワーだと言われています。
※)NAエンジンとはターボなしの自然吸気エンジンのことです。
直噴エンジンのデメリットは?
これまでダウンサイジングターボの良い点ばかりを挙げていきましたが、デメリットも存在します。
それは、
直噴エンジンは、従来のエンジンよりススが留まりやすく故障の原因になる
ということです。
従来のエンジンは、燃焼室手前でガソリンが吸気バルブから燃焼室に入っていくのでバルブ回りのススも燃料で洗い流されるのですが、直噴エンジンは直接シリンダーに注入されるのでススが貯まりやすいのです。
噴射ノズルそのものににススが貯まることもあります。
洗浄系ガソリン添加剤などを使うことで多少は改善されるようですし、今後の開発技術の向上で解消されていくとは思います。
しかし、従来のエンジンにくらべると直噴エンジンは信頼性や耐久性で少し課題があることを念頭に置き、メンテナンス時に注意ポイントとする必要はあります。
スズキ・クロスビー(XBEE)の馬力・トルク・加速性能をスポーツ車と比較
エンジンの評価を行うまえに単位について少し説明させてください。
馬力とトルクの単位について
馬力とトルクの単位はずいぶん前に下記の基準に切り替わりました。
・最大出力(馬力)
「PS/rpm」⇒「kW/rpm」
・トルク表示
「kg・m/rpm」⇒「N・m/rpm」
各メーカは、切替後の単位で表記しているものの、なかなか浸透しないのが現状で、カッコ書きで旧表記を使用しています。
この章でも馬力・トルクは旧表記にしています。
さて、前置きはこれ位にして、
クロスビーと他車を比較し、クロスビーのパワーを確認したいと思います。
比較車種としては、排気量1.8Lのカローラスポーツを選びました。
クロスビー vs カローラスポーツ
スポーツ車であるカローラスポーツとクロスビーの対決します。
排気量・馬力・トルク・車重、あと加速の指標であるパワーウェイトレシオを比較です。
※パワーウェイトレシオは値が低いほど優秀です。
Fight!
赤コーナー【カローラスポーツ ハイブリッド車 2WD】
引用:https://toyota.jp/corollasport/design/?padid=ag341_from_corollasport_navi_design
エンジン:直列4気筒
排気量:1.797L
最高出力(馬力):98PS/5200(rpm)
最大トルク:14.5kg・m/3600(rpm)
車重:1400kg
パワーウェイトレシオ:14.286…kg/PS
青コーナー【クロスビー 2WD】
引用:http://sp-suzukicar.jp/car/xbee
エンジン:直列3気筒(直噴ターボ)
排気量:0.996L
最高出力(馬力):99PS/5500(rpm)
最大トルク:15.3kg・m/1700-4000(rpm)
車重:960kg
パワーウェイトレシオ:9.696…kg/PS
どっちの勝ち?
勝者 クロスビー!
カローラスポーツの方が排気量では0.8L上回っていますが、パワーではクロスビーの方が僅差で上回っています。
馬力では1PS差、トルクでは0.8kg・m差でクロスビーの勝利です。
パワーウェイトレシオは4.59も差がでました。これは圧巻です。
カローラスポーツはハイブリッド車ですのでモーターアシストがあるかと思いますが、クロスビーもマイルドハイブリッドでモーターアシストを備えています(但し最大で約30秒)
ダウンサイジングターボで車重を押さえたクロスビーは加速に優れていることがわかります。
加速の違いが決めてとなって、クロスビーの勝利です!
このように、 クロスビーは1Lの小さい排気量ながらも1.8Lのスポーツタイプの車種に勝る馬力・パワー・加速を備えている ことが証明できましたね。
クロスビーの走行性能は、「心配ご無用!」であることがわかって頂けたかと思います。
スズキ・クロスビー(XBEE)のエンジン まとめ!
クロスビーのダウンサイジングターボについて説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
クロスビーは街中では3気筒直噴エンジン+マイルドハイブリッドのモーターアシストでキビキビ走り、高速走行ではターボの力を発揮してグングン気持ち良く走ります。
更にトランスミッションはCVTでなく6ATを採用しているためエンジンを余すところなく車輪に伝えます。
ダウンサイジングターボを生かしたクロスビーのパワーは本物と言えるでしょう。
クロスビーのトランスミッションはオートマ6AT!パドルシフトでMTも?
気になる価格ですが…
クロスビーは176.6~214.6万円です。
コンパクトSUVとしては安く、コンパクトカーとしたら少し高目の価格設定となっています。
- スズキ・クロスビー:176.6~214.6万円
- スバル・XV:213.8~224.6万円
- 日産・ジューク:197.5~346.9万円
- ホンダ・ヴェゼル:192~256.5万円
- マツダ・CX-3:210.6~240.8万円
- スズキ・クロスビー:176.6~214.6万円
- ダイハツ・トール 146.3~191.1万円
- スズキ・ソリオ 145.9~208.1万円
- ホンダ・フィット 142.8~208.4万円
クロスビーは
「アウトドア派なのでSUVが欲しいがお金がない。でも最低限の走りは確保したい。」
という方にはピッタリのクルマと言えるでしょう。
また、
クロスビーは充分なヘッドクリアランスも確保されており、居住性に富み
多彩なシートアレンジで積載力も事欠きませんので、家族向けなクルマでもあります。
スズキ・クロスビーは確かにそれなりのお値段はしますが、じっくり購入を検討する価値のある実に良くできたクルマだと筆者は思います。
引用:スズキ公式HP
※Xbeeを手に入れる近道
Xbeeの軍資金を貯める近道はマイカーの高額売却。リクルートが運営するカーセンサーは、複数業者へ査定依頼できる無料の一括査定サイト。これを使ってクルマを買い替えるのもありですね。入力も約1分です。※業者との連絡をなるべくメールにする方法
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